FLAGSHIP STORE HOLIDAY

NOVEMBER

2020.10.29

 

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今年は暖かく、いつもの年に比べて、ゆっくりと秋が深まっていきます

山々が真っ赤に染まるのはもう少し先かもしれませんが、
先日いつもの散歩コースを歩いていると、
鮮やかな朱色が目に飛び込んできました。
それは近づくとカラスウリの実で、
草木の中に埋もれるように、
蔓状の茎を絡ませぶら下がっていました。

以前、夏の薄暮の時間に歩いた時に、
ふと可愛らしい白い花の蕾があり、
何気なくひと花折り取って手に持っていると、みるみる内に花びらが開いていき、
見たことのない不思議な花が現れました。

あまりにも幻想的なその姿は、
夏の夜に白く浮き上がり、
ほのかに甘い香りを発散させ、
なんとも表現しがたい独特の雰囲気を漂わせていました。
それが夏の一夜に咲く、カラスウリの花というのを、あとで知りました。

秋になり花が実を結び鮮やかな朱色へと熟し、枯れた草木の中でひときわ存在感を放っているこの実を見つけた時に、
ふと、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出しました。
この物語自体は子供の頃に読んだだけなので、
詳しい内容はすっかり忘れてしまいましたが、
カラスウリの灯りが出てくる場面だけはなぜか鮮明に覚えていました。
実際に絵などで見たわけではなく読んだだけなので、
カラスウリをどのようにして光らせているのか、当時も不思議でしょうがなかった記憶があります。
カラスウリは小さいので、くり抜いてロウソクなどは入れられないだろうし、
青く光っていると書いてあったので、
さらに謎が深まりました。
特に詳しく記述されていない分、想像力を掻き立てられ、作り方などを色々考えてみたものです。

結果は未だに謎のままなのですが、
調べてみると「銀河鉄道の夜」の中で、
カラスウリは7回も登場するそうです。
物語では、幻想的なカラスウリの花に関しての記述はありませんが
どちらにせよ宮沢賢治にとってカラスウリというのは物語の重要な要素で、
きっと彼にとっても特別な何かなのではないのかと思ってみたりもします。

余談ですが、毎日通っているバンクスの遊歩道にも、カラスウリの蔓が沢山あることに気づきました。

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